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うしやまかつみ(事務局)

Author:うしやまかつみ(事務局)
宮島沼プロジェクトチームの事務局をしています。普段は宮島沼水鳥・湿地センターの中でパソコンと格闘しているか、外で草刈り(夏)か除雪(冬)かマガンを数えて(春と秋)います。地域のみなさまに支えられて宮島沼歴は早15年になりました!

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ぶらしっち~初夏の農家ランチ付きガイドウォーク~

今年度最初のぶらしっち。
テーマは「防風林に残る石狩湿原の痕跡を探し、開拓の歴史を紐解く」でした!

今年は北海道命名150周年とのことですが、150年前の宮島沼周辺は手つかずの原野が広がっていました。
石狩川近くには氾濫によって土砂が堆積した自然堤防、樹林湿地やヨシの湿原があり、宮島沼をはさんで東側の内陸部には泥炭が厚く堆積したミズゴケの湿原があったと考えられます。

大正時代の地図を見ると、石狩川沿いの肥沃な土地から開拓され、「大富原野」と呼ばれた内陸部はまだ手つかずの状態だったことがわかります。
2018-06-10_14-11-18_468.jpg
「大富原野」の開拓がはじまったのは戦後の昭和31年からで、草花が咲き乱れ、様々な生き物の宝庫だったであろう湿原は瞬く間に消え失せてしまいました。

今回のぶらしっちは、開拓期の原野に排水路を掘ってヤチダモなどを植栽してできた防風林の林床に、今もかろうじて残る湿原の痕跡を探しました。

なお、今回はスペシャルゲストとして美唄の植物にもっとも詳しい(!)新田紀敏さんにいらしていただき、こんな素敵な冊子を作っていただきました!
2018-06-10_14-10-28_792.jpg
ハンドブック片手に出発です!


太陽の周りに虹色の光の輪 「ハロ(日暈)」が出てましたが、歩くにはちょうどいい天気。
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最初に向かったのは、戦後の開拓で計画された防風林。
2018-06-10_10-39-02.jpg
シラカバ、ヨーロッパトウヒ、ストローブマツなど様々な樹木が植栽されてできています。
こうした樹木は、生長が早く、苗木が当時入手しやすかった樹種や、海外から木材用に盛んに導入されていた樹種が使われたのだろうとのことでした。

防風林沿いの排水路にはむき出しの泥炭も見ることができます。
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次に向かったのは、明治の開拓期に造成されたヤチダモ主体の防風林。
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「大富原野」の一部が入りこんでいて、湿原の痕跡を見ることができる場所です。

防風林の内部にはゼンテイカが咲き乱れ、
2018-06-10_07-16-53_653.jpg
林床にはミズゴケ湿原特有のハンモック-ホロウという凹凸の微地形が残されています。

水路には美唄では消滅したとされていたカキツバタ。
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除草剤がかかって少ししおれ気味です…。

やはり湿原特有のヤナギトラノオも咲き始めていました。
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この防風林は今年北半分が伐採されてしまい、今後、乾燥化や外来植物の侵入に伴って、希少種を含むかつての湿原の生き証人が消滅してしまうことが懸念されます。

国内外来種のトノサマガエルはもう救いようのないほど増えてしまいました。
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最後は田んぼの畦を歩き、
2018-06-10_12-04-49_719.jpg

かつての自然堤防の縁に咲き乱れていただろうチョウジソウを観察しました。
2018-06-10_13-34-05.jpg

ランチのメインはキャベツたっぷりのメンチカツ!
2018-06-10_12-36-48.jpg

ごちそうさまでした!
2018-06-10_13-09-12.jpg

次回のぶらしっちは8月19日(日)。
テーマはまだ未定ですが、もしかしたら少し遠征してぶらぶらするかもしませんのでお楽しみに~。

○特別おまけ!
2018.6.10 ぶらしっちガイドウォークで見られた植物 *は資料掲載種
確認者:新田   

花が咲いていたもの            花がなかったもの
整理番号 科名 種名           整理番号 科名 種名
1 モクレン ホオノキ            1 トクサ スギナ
2 サトイモ コウライテンナンショウ*  2 トクサ ミズドクサ
3 アヤメ カキツバタ*           3 ゼンマイ ヤマドリゼンマイ*
4 ススキノキ ゼンテイカ*        4 コバノイシカグマ ワラビ
5 キジカクシ ヒメイズイ          5 ヒメシダ ヒメシダ
6 キジカクシ オオアマドコロ*      6 シシガシラ シシガシラ
7 イグサ イ                 7 メシダ ミヤマシケシダ
8 カヤツリグサ ビロードスゲ      8 マツ カラマツ
9 イネ ハルガヤ             9 マツ ヨーロッパトウヒ
10 イネ カモガヤ            10 マツ ストローブマツ
11 イネ オオアワガエリ        11 サトイモ ミズバショウ*
12 イネ スズメノカタビラ        12 イヌサフラン ホウチャクソウ
13 イネ コムギ              13 ガマ ガマ
14 マメ コメツブウマゴヤシ      14 カヤツリグサ アブラガヤ
15 マメ ムラサキツメクサ*      15 イネ クサヨシ
16 マメ シロツメクサ*         16 イネ ヨシ
17 イラクサ エゾイラクサ*      17 イネ クマイザサ
18 ニシキギ コマユミ*         18 ブドウ ノブドウ
19 カタバミ カタバミ          19 バラ エゾイチゴ
20 スミレ サンシキスミレ        20 クワ ヤマグワ
21 アカバナ アカバナ*         21 カバノキ シラカンバ
22 アオイゼニバ アオイ        22 ニシキギ ツルウメモドキ*
23 アブラナ ハルザキヤマガラシ*  23 スミレ ツボスミレ*
24 アブラナ ナズナ*          24 ウルシ ツタウルシ
25 アブラナ オオバタネツケバナ*  25 ウルシ ヤマウルシ
26 アブラナ スカシタゴボウ*     26 タデ オオイタドリ
27 タデ ヒメスイバ*           27 ナデシコ ノミノフスマ*
28 タデ エゾノギシギシ         28 キョウチクトウ イケマ
29 ナデシコ ミミナグサ*        29 キョウチクトウ シロバナカモメヅル
30 ナデシコ スイセンノウ       30 ヒルガオ ヒルガオ
31 ナデシコ ノミノツヅリ*       31 モクセイ ヤチダモ
32 サクラソウ ヤナギトラノオ     32 モチノキ ハイイヌツゲ*
33 キョウチクトウ チョウジソウ*   33 キク オオヨモギ
34 ムラサキ ノハラムラサキ*    34 キク アメリカセンダングサ
35 オオバコ ヘラオオバコ*      35 キク アキタブキ*
36 シソ ヒメオドリコソウ*       36 キク オオハンゴンソウ
37 キク セイヨウノコギリソウ     37 ウコギ ハリギリ
38 キク ヒメジョオン*         38 セリ ドクゼリ
39 キク ハルジオン          39 ガマ ズミエゾニワトコ* 
40 キク ブタナ*                            
41 キク フランスギク*
42 キク コウゾリナ
43 キク ノボロギク
44 キク セイヨウタンポポ*
45 ガマズミ カンボク*

・資料掲載82種のうち確認できたのは33種でした。
・花が咲いていた45種のうち資料掲載種は25種でした。
・イネ科など掲載しなかった科や防風林以外で咲いていたものを除くとほぼ予想に近い開花状況でした。

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